メンタルヘルス 新年度のストレス対策について
臨床心理士室
ストレッサー
まもなく新年度を迎えますが、地域の皆様はお元気でお過ごしでしょうか。新年度は生活に変化が多く、意欲的・活動的になる時期ですので、いつのまにかストレスが溜まっているという人も少なくありません。この機会に、自分の生活や心身の状態を振り返ってみましょう。
人生で起こるさまざまな出来事(ライフイベント)は、良いことも悪いこともあります。例えば「家族が増える」「個人的な大きな成功」などの喜ばしい出来事もストレスになると考えられています。一方で「配偶者の死」は非常にストレスフルな出来事です。【表1】はライフイベントにかかるストレスを数値化した指標です。
【表1】

また、ストレスの要因となるものは年代により特徴があります。青年期・壮年期の現役世代は、仕事上の人間関係やミスなどがストレスになりやすいようです。老年期では、定年退職だけでなく子育てや親の介護から解放されることで役割が減少し、生活リズムや生きがいに大きく影響します。
ストレスと身体の関係
心と身体は自律神経で繋がっています。自律神経は、活動時やストレス状態では交感神経が働き、身体を緊張状態にすることでストレスに備えます。休息時には副交感神経が働き、身体をリラックス状態に保ちます。活動と休息の切り替えができ、両者のバランスが取れた状態がストレスに対処するために必要です【図1】。
ストレス状態が継続すると興奮状態が保たれ、不眠になったり、血圧上昇や筋緊張から頭痛につながることがあります。自律神経のバランスが崩れると心身に不具合が起き、身体の不調や病気につながりやすくなります。身体の不調に気付いた時には、早めにかかりつけ医にご相談ください。
コーピング
ストレスの対処法の基本は、食事・運動・睡眠などの生活を整えることです。また、生活の中に趣味(楽しみ)やリラックス(休息)をとることも効果的と言われています。(1)ストレスが肩こりや動悸など身体面に出ている場合は、温泉や音楽鑑賞、自然と触れ合う、十分な睡眠などリラックスできる方法、(2)ストレスが落ち込みや怒りなど精神面に出ている場合は、スポーツやカラオケ、ショッピング、家庭菜園・釣り・頭の体操など、没頭や発散ができる方法がおすすめです。
近年、マインドフルネスという方法が注目されています。「過去への後悔」や「未来への不安」ではなく、「今、ここ、この瞬間」に意識を向ける方法です。余計な思考・欲求にとらわれず、現実から目をそらさず、あるがままを受け入れることで、ストレスに向き合う心が育まれていきます。姿勢や呼吸を整え、身体に意識を向けたり、食事中に感覚を研ぎ澄ます方法などがありますので、ぜひ試してみてください【図2】。
この記事は2026年3月現在のものです。






























