総合防災訓練の参加して(八女地区・筑後市)
当院は災害拠点病院として福岡県DMAT指定医療機関に指定されています。
DMAT(D i s a s t e r M e d i c a l Assistance Team)とは大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期から活動できる機動性を持った医療チームであり、専門的な訓練を受けた医師、看護師、業務調整員で構成されています。
防災訓練に参加して
今回、令和5年度八女地区総合防災訓練(令和5年10月22日)と令和5年度筑後市総合防災訓練(令和5 年10月29日)に当院DMATが参加しました。
八女地区総合防災訓練では、消防や自衛隊など55団体・約1200名の関係団体や地域住民が参加し、風水害、大規模地震に伴う災害対応訓練が実施され、当院DMATは車両多重衝突事故からの救出訓練を担当しま
した。実際の事故現場を想定した現場から要救助者を救出し、救急車での搬送を行う訓練であり、消防の方々と協力しながら非常に臨場感のある訓練を行うことができました。
筑後市総合防災訓練では、久留米市を震源とする大規模地震に伴う災害対応訓練が実施され、当院DMATは家屋倒壊に伴い負傷した複数の要救助者に対する応急救護訓練を担当しました。救護テント内で、負傷者の2
次トリアージや裂傷や骨折に対する止血法や固定法などの処置を八女筑後看護学校の看護学生や女性消防団の方々と協力して行いました。トリアージタグを用いながら全身観察を行い、適切な処置を行うことや資器材の不足する現場で傘や雑誌などを用いた応急副子固
定など実践的な訓練を行うことができ、貴重な経験となりました。
昨今、自然災害が増加しており大規模災害
が起きないことを願っていますが、災害が発
生した際には早急に対応できるよう今回の訓
練経験を活かしたいと思います。また、今後
も訓練を行いながら近隣地域の災害医療に貢
献できるよう努めていきたいです。
この記事は2024年1月現在のものです。