訪問サービスの紹介
訪問診療部
訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーションでは、心身機能の維持・回復、日常生活の自立や社会参加の支援を目的として、理学療法士や作業療法士が週に数回、自宅を訪問し、住み慣れた環境で継続的にリハビリテーションを行います。その利用者数は年々増加しており、在宅で療養生活を送る方への支援が必要となっています。
対象は、介護認定を受けた方、主治医からリハビリテーションが必要だと判断された方で、筋力トレーニングや日常生活に必要な歩行・寝返りなどの動作訓練、家事動作の練習などを実施します。また、個々の状況に合あわせて、自宅改修時のアドバイスや家族への介助方法の指導など、多様な支援を行っています。
高齢者の方においては、リハビリテーションを通じた生活の質の向上も目的の一つです。当院では、急性期から回復期、そして生活期まで一貫してサポートする体制が整っており、安心して自宅での生活に復帰できるよう、今後も地域包括ケアシステムの一翼を担っていきます。
訪問栄養指導
自宅では、食事摂取量や栄養状態を把握することが難しいため、高齢者は低栄養状態になりやすい環境下にあり、糖尿病や腎臓病などに対する適切な栄養管理を実践することも容易ではありません。
訪問栄養指導は、管理栄養士が自宅に訪問し、身体の状況や生活上の都合を傾聴した上で、一人ひとりに合わせた安心できる食事の提案と、療養生活に必要な食事環境作りを支援することを目的としています。
例えば、痩せてきた方には適した食事量や食品の選び方、料理が苦手な方には既製品を活用した調理指導、また、食べ物を飲み込みにくい方には自宅の調理器具を使ってトロミの付け方の指導や、むせにくいメニューの提案、慢性疾患に対する食事療養など、患者さんの状況に合わせた指導を行います。
高齢者や病気を抱えた方にとって、食事は生きる力を支える重要な要素です。住み慣れた自宅でも安心して生活できるように、生活を支える医療の一環として、「食べること」への支援に今後も取り組んでまいります。
訪問看護
訪問看護では、通院が困難になられた方や終末期を自宅で療養したいと望まれる方、急性期退院後でも療養生活に不安がある方などを対象に、患者、家族、
医師、その他の医療専門家と連携し看護の提供を行います。
訪問看護師の仕事内容は、以下のようなものが含まれます。
・患者の自宅を訪問し、健康状態を評価。
・医療処置。(点滴やカテーテル類の管理、床ずれの処置など)
・薬物管理。
・患者さんおよび家族への健康に関するアドバ イスや教育の提供。
などがあります。
超高齢化の進行や地域包括ケアシステムの推進に伴い、住み慣れた地域・自宅で安心して在宅療養が出来るよう、今後も継続して支援していきたいと思います。
この記事は2025年9月現在のものです。