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脊椎脊髄病センターを開設しました!

整形外科 脊椎脊髄病センター


脊椎脊髄病センターを開設しました!

令和4年度より整形外科グループに「脊椎脊髄病センター」が開設し、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊椎圧迫骨折、後縦靭帯硬化症、脊髄腫瘍など、多くの脊椎、脊髄の疾患に対して、神経ブロック治療、手術治療を行ってまいります。高度な手術にも対応しております。


「圧迫骨折」治療BKP(経皮的椎体形成術)について

皆さんは脊椎脊髄疾患といったら何を思い浮かべるでしょうか?恐らく最も多い回答は「圧迫骨折」ではないかと思います。高齢社会がさらに加速している現在では、もはや「一般的な病気」といっても過言ではないと思います。これまでは圧迫骨折に対しては保存的治療が一般的でしたが、近年では手術加療が可能となりました。手術名をBKP「経皮的椎体形成術」といいます。非常に低侵襲な手術であり、当院でも施行できます。今日はBKPについて少しお話をさせてもらおうと思います。

BKPとは?

圧迫骨折、術前術後の写真

圧迫骨折に対して潰れた椎体にセメントを入れて可能な限り元の形に戻す(椎体形成) 低侵襲手術(注) のことです。


(注)低侵襲手術は、従来行われていた手術に比べて、痛み、発熱、出血などをできるだけ少なくして、患者さんの体に対する侵襲(負担)を減らした体に優しい手術です。




手術方法は?

手術の創部の写真全身麻酔をかけた後にうつ伏せになります。背中に5mmの皮切を2箇所作り、そこから潰れている椎体にバルーンを入れて膨らまして可能な限り元の形に戻し、できた空隙にセメントを注入して固めていきます。
手術時間は30分〜45分くらいで出血はほとんどありません。






手術後の経過は?

手術直後より痛みは良くなります。特に起き上がったり立ち上がったりする時の痛みが劇的に良くなります。手術の後は3カ月間のコルセット固定をお願いしています。患者さんの状態によっては1週間で自宅退院することも可能です。

手術適応は?

説明文書には「脊椎圧迫骨折に対して十分な保存的加療に抵抗性を認める場合」と記載されており、具体的には受傷後1〜3週間経っても疼痛が軽減しない患者さんに行うことが多いです。また骨折の形によっ
ては別の手術が適応となる場合があります。対象年齢は全身麻酔に耐えうる患者さんであれば上限はありません。逆に、あくまで骨粗鬆症による圧迫骨折に対して行う手術ですので、若い患者さんで高エネルギー外傷などによって生じた骨折に対しては適応とはなりません。

現在高齢化が進み、脊椎圧迫骨折を罹患する患者さんは増加しております。安静やコルセット固定だけでも治る患者さんもいれば、なかなか痛みが取れない患者さんや骨癒合をせずに腰が曲がってしまう患者さんもいます。少しでもそのような患者さんを減らすことができればと考えています。全ての症例が適応となるわけではありませんが、圧迫骨折で困っている症例があればぜひ当外来に相談していただけると幸いです。

  お問い合わせ先

月~金曜日(土・日・祝日・お盆(8/15)・年末年始等を除く) 8時15分~17時00分
整形外科 外来 TEL:0942-53-7511

この記事は2022年10月現在のものです。

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