ワクチン接種について
薬剤部
インフルエンザワクチンには、インフルエンザの重症化を防ぐ効果があります。ワクチンは毎年その年
の流行株を予測して製造されます。
十分な効果を得るには毎年接種を受けることが大切です。
ワクチンについて
現在日本国内で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。日本では、インフルエンザは例年
12月〜4月頃に流行し、1月末〜3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。
新型コロナワクチンは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを中心とした接種が進められている現状です。mRNAワクチンは既存のワクチンと違い、ウイルスのタンパク質を作る基になる遺伝情報の一部を注射します。人の身体の中で、この情報を基に、ウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。
日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、感染や重症化を予防する効果も確認されています。
時間の経過とともに感染予防効果や発症予防効果が徐々に低下する可能性はありますが、重症化予防効果は比較的高く保たれていると報告されています。
ワクチンの接種について
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。ただし、インフルエンザワクチン
以外のワクチンは、新型コロナワクチンと同時に接種はできません。互いに、片方のワクチンを受けてから
2週間以降後に接種することができます。
この記事は2024年1月現在のものです。