健康寿命について
最近、『健康寿命』という言葉を色々な場所で聞くことが増えてきています。
今回は、この『健康寿命』についてご紹介をしていきます。
健康寿命ってなに?
厚生労働省による健康寿命の定義では『ある健康状態で生活することが期待される平均期間を表す指標』と
されています。つまり、簡単に言えば『健康に過ごせている期間』と考えることができます。
これはそれぞれの人が、その人の生存している期間を「健康な期間」と「不健康な期間」に分け、前者の平均値を求めることで表すことができるとされています。
平均寿命と健康寿命の推移
令和元年における平均寿命は男性81歳、女性87歳で、健康寿命は男性72歳、女性75歳となっています。
平成13年と令和元年の健康寿命を比較すると、男女ともに延伸していますが、男性の方が若干女性より
延伸しており、男女差も減少しています。
健康寿命の延伸と平均寿命との差の縮小
平均寿命と健康寿命の差は日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味しますが、これは、平成22年から
男女とも徐々に縮小傾向にあり、令和元年では男性8・73年、女性12・06年となっています。《図2》
健康寿命を延伸させるための日本の試み
日本では、令和元年に「誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現」のための3本柱の一つとして、健康寿命延伸プランが発表され、平成28年は男性72歳、女性74歳だった健康寿命を、令和22年までに男女ともに
75歳以上とすることを目指しています。
このプランの概要は、健康無関心層も含めた予防・健康づくりの推進と地域・保険者間の格差の解消に向け、「自然に健康になれる環境づくり」、「行動変容を促す仕掛け」などの新たな手法も活用し、「次世代を含めたすべての人の健やかな生活習慣形成」、「疾病予防・重症化予防」、「介護予防・フレイル対策・認知症予防」の3分野を中心に取り組みを推進することとしています。
この記事は2023年9月現在のものです。