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冬の感染症 ~感染性腸炎にかかってしまったら~

病院感染管理室

冬場は、ノロウイルスなどのウイルスや細菌などが原因で感染性の腸炎を起こしやすくなります。
今回は、もしも同居の家族が感染したとき、家庭内での感染を防ぐために自宅でできる感染対策をご紹介します。

自宅ではどのようにして感染するの?

家庭内では、症状がある人が触ったスイッチやドアノブにウイルスや細菌が付着し、その部位を別の人が触って感染することが多いです。

出典元:大幸薬品

自宅での感染対策

同居の家族がノロウイルスなどに感染した場合は、電気のスイッチやドアノブなどの消毒を行なうと感染を防ぐことができます。消毒薬は、塩素系の消毒薬を使用してください。
汚染した衣類を消毒する場合、色物の衣類は、色が抜けますので使用の際は十分に使用方法を確認してください。

ノロウイルスに対する消毒液の作り方

ペットボトルを使用した希釈方法(原液が5%の漂白剤を希釈する場合)

※市販の塩素系漂白剤の濃度は5%です。

50倍希釈

キャップ2杯(約10ml)の消毒剤原液をペットボトル1本(500ml)の水に加える。

▷便や嘔吐物が付着した床や衣類の消毒に使用します

250倍希釈

キャップ半分弱(約2ml)の消毒剤原液をペットボトル1本(500ml)の水に加える。

▷おもちゃ、調理器具など直接触れる部分に使用します

500mlのペットボトルのキャップ(ふた)は約5mlの容量です
 掃除イラスト

トイレと手洗いのポイント

トイレの手拭きタオルは症状がある人専用と、それ以外の人専用に分けてください。石けんをトイレ内において、手を洗ってから出てくると、汚染が広がらず最も効果的です。また、トイレを流す時は蓋をしめて流しましょう。もしもトイレが自宅内に2つ以上あるときは、それぞれ症状がある人とそれ以外の人に分けると感染が予防できます。

吐物の処理方法

嘔吐したときは、吐物の拭き取りと周囲の消毒が必要です。マスクと手袋をして、外側から円を描くように吐物を拭き取ってください。吐物は周囲2m程度まで飛散していることがありますので、広めに消毒しましょう。消毒液で拭いて30分以上おいたあとに、水拭きをしてください。処理を行なう時は、よく換気し、拭き取りに使ったぞうきんやペーパータオルはすぐにビニール袋に入れて廃棄してください。



嘔吐の症状が続くと「脱水症状」になりやすいので、症状が少し落ち着いた時に少しずつ水分補給をするよう気をつけてください。

この記事は2018年1月現在のものです。

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