要介護申請について
地域医療支援室
はじめに
皆さんは介護保険のこと、どのくらいご存知ですか?
介護保険は、加齢によって心身機能が低下したり、疾病や怪我をしたりして、要介護状態になった高齢者ができることに応じて、自立した日常生活を送ってもらうことを目的としています。そのため、介護が必要な状態
になっても自分らしい生活が送れるように、各利用者が自分に合った介護サービスを選択することができる制度になっています。
介護保険とは
高齢者などの介護を公的に保証するための社会保険
- 公費及び被保険者40歳以上の国民の保険料を財源
- 市町村が運営:サービス料金の1割が自己負担 *2015年4月の介護保険改訂から収入により2~3割の自己負担の方もいる。
- 65歳以上を第1号被保険者:年金より天引き
- 40歳~64歳まで第2号被保険者:医療保険に上乗せ徴収
- ケアマネジャーがケアプランを作成し、利用者とサービス提供者の間に立って連絡調整する。
高齢者を社会全体で支えるために創設
申請方法
申請窓口
市町村(介護保険担当課)の役所窓口
地域包括支援センター
申請書記入に必要なもの
・主治医の氏名・医療機関の住所
*申請に伴い主治医に記載する許可を得ること
・第2号被保険者は健康保険証(コピーが必要)を持参する
※申請から認定(7段階)確定までに1カ月程度かかる
※申請日に遡って暫定的に利用することは可能
介護保険サービスの仕組み
サービスの主な種類
居宅サービス
- 訪問介護(身体介助・生活援助・通院介助)
- 訪問入浴
- 訪問看護
- 訪問リハビリ
- デイケア
- デイサービス
- ショートステイ など
自治体ごとの地域密着サービス
- 体操教室
- 配食サービス
- 料理教室
- 紙おむつ支給
- 福祉タクシー
- 車いすレンタル
- 訪問理容・美容
- 緊急通報システム などなど
福祉用具・住宅改修サービス
- 福祉用具の貸与対象12品目(レンタル料の1割が自己負担)※車いすやベッドなどは要介護2以上必要
- 福祉用具の購入対象品目が決まっています(介護度にかかわらず年間10万円までを限度として実際にかかった費用の9割が支給されます。)
- 住宅改修については介護度に関わらずに20万円が上限で利用できます。(介護度確定後)分割しての改修可能です(保険給付は18万円)
介護保険制度の場合、さまざまな介護事業者が提供するさまざまなサービスの中から、利用者は自分に合ったサービスを選択、契約できることが規定されています。
筑後市立病院の相談窓口
介護保険は、さまざまなルールや手続き、審査や更新など、初めて利用する方はハードルが高いと思われることもあると思いますが、実際に利用してみると、本人や家族にとって、とても助けになる制度です。核家族化が進んで、高齢者を家庭だけで介護することが難しい時代です。心配なことや分からないことがあれば、ぜひ、正面玄関横の地域医療支援室の「相談窓口」を訪ねてみてください。介護保険の利用方法の他、下記のような相談も承ります。
医療・看護相談
・病気の説明を聞いたが理解できなかった
・痛みや、吐き気などの苦痛が続いている
・不安が強く、気分が落ち込む
・退院するのに不安がある
・健康講座の講師を依頼したい
受診相談
・どの診療科を受診したらよいかわからない
福祉相談
・生活費や治療費が心配
・介護保険の申請方法がわからない
・介護に負担がある
がん相談、セカンドオピニオン等について
・治療をしながら仕事を続けたい
・治療方法について悩んでいる
・セカンドオピニオンを受けたい など
まずはご相談ください。その他、ご意見・ご要望も合わせて承っております。
筑後市立病院 地域医療支援室
代表電話:0942-53-7511
平日(月~金)/8時15分~17時 土曜日/8時15分~11時
※日曜・祝祭日、第3土曜日、8月15日、12月30日~1月3日を除く