睡眠ポリグラフィー検査について
中央検査室
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
SASとは、睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱くなることで、日常生活に障害を引き起こす疾患です。
近年非常に注目されている病気です。
大きないびきや起床時の頭痛、夜間の呼吸停止、日中の強い眠気などの症状があります。また、高血圧や心臓循環障害、脳血管障害などの生活習慣病を合併しやすい傾向があります。
SASの重症度はAHI(無呼吸低呼吸指数(注1))で表されます。AHIとは、10秒以上の無呼吸・低呼吸(呼吸が浅く・弱くなる状態)が1時間当たりに発生する回数を意味します。AHIが5回以上認められ、日中に眠気などの症状がある場合にSASと診断されます。
SASの確定診断には、終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)という検査を行います。
(注1):数値が高いほど、睡眠中の呼吸障害が重いことを示します。
終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)とは
脳波・眼球運動・心電図・筋電図・呼吸曲線・いびき・動脈血酸素飽和度(2)などの生体活動を、一晩にわたって測定するためのセンサーを装着して行う検査です。
この検査により睡眠の状態、呼吸の状態、酸素の状態を調べることができます。
センサー装着中は痛みもなく、寝返りやトイレに行くことも可能です。
当院では、2025年12月に新しい終夜睡眠ポリグラフィー検査装置を導入しました。
(2):血液の中にどれだけ酸素が含まれているかを示す指標
睡眠の状態
一般的に睡眠は、REM(REM睡眠)、N1・N2(浅睡眠)、N3(深睡眠)で表します。この割合を調べて、どの程度熟睡できているかがわかります。
健康な若年成人の睡眠の基準値です。(図1)
健常者成人の睡眠



(図1)
呼吸の状態
睡眠中1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数(AHI)(表1)

(表1)
酸素の状態
睡眠中1時間あたりに血液中の酸素が低下した回数(ODI)
血液中の酸素の基準値・・・95~98%
ODIの正常範囲・・・5回未満
実際の検査
- 泊まっていただくお部屋は、ご自宅のように快適にお休みいただけるよう、トイレ・ベッド・テレビ・シャワールームなどを備えた完全個室になります。
- 装着後の様子です(図2)。見た目は、眠りにくそうですが、痛みはありません。患者さんの中には、きちんと眠れるか心配になる方もいらっしゃいますが、入眠されている方がほとんどです。この状態で夕食を取っていただき、眠くなるまでテレビを見たり本を読んだりしていただいても構いません。
- 従来使用していた機器と比べて、検査装置が軽量・小型になりました。以前トイレの際は看護師の付き添いで、機器を肩に背負って移動していましたが、その必要がなくなり、装着したままご自身でトイレに行くことができるようになりました。
- 記録中はBluetoothで波形確認ができるため、就寝中に患者さんのもとへ伺うことなく、部屋の外から検査が問題なく行えているか確認することができます。
(図2)
PSG検査入院の流れ
検査の当日スケジュール

最後に
新しい終夜睡眠ポリグラフィー検査機器を導入したことにより、患者さんの負担が軽減した状態で検査を行うことが可能になりました。
以下の症状に心当たりがある方は、かかりつけ医に相談のうえ、当院の睡眠時無呼吸症候群外来を受診されてください。(図3)
(図3)
この記事は2026年6月現在のものです。






























