日本医療機能評価機構認定病院地方独立行政法人筑後市立病院

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Vol.55 冬の皮膚乾燥対策~予防が大切~

皮脂や水分が少ない高齢者は要注意

皮膚の潤いは、皮脂と呼ばれる脂分と水分などで一定に保たれています。
ところが高齢になると、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。
湿度が低く乾燥した日本の冬は、さらにカサカサを助長し、かゆみを招きます。


乾燥の予防

日常生活のちょっとした心がけで、ある程度乾燥を防ぐことができます。

肌をこすりすぎない 

泡で包み込むように洗い、拭くときはこすらず押さえ拭きをします。体を洗う時は、ナイロンタオルよりも、
タオル生地で優しく洗いましょう。

熱いお湯に長くつからない

寒い冬は熱いお風呂にゆっくり浸かりたいものですが、熱いお湯は乾燥を助長させてしまいます。40℃くら
いのぬるま湯で、潤い成分が配合された入浴剤などを活用しましょう。

保湿を行う 

入浴後は、皮膚がふやけた状態になっており、時間の経過とともにどんどん水分が抜けだして、ツッパリ感
などの違和感が出てきます。入浴後、10 分以内を目安に保湿剤を塗りましょう。おすすめは、ローション
タイプの保湿剤です。

お部屋で

暖房による湿度の低下に注意しましょう。加湿器などで湿度を保つことも大切です。

栄養状態の整え

偏食せずに、こまめな水分摂取を心がけましょう。飲酒や香辛料の取りすぎは、体が温まって
かゆみが悪化することもあります。ほどほどに!


この記事は2025年12月現在の内容です

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