Vol.40 カカオポリフェノールのちから
カカオポリフェノールを豊富に含むチョコレートを食べることで、健康にさまざまな期待が持てます!
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、「抗酸化作用」があり
健康に良いとされています。人間はエネルギーを生み出す際に酸素を
必要としますが、代謝過程で吸い込んだ酸素の約2~3%が活性酸素となりま
す。また、紫外線を浴びたり、ストレスを感じたりしても活性酸素が生
じます。活性酸素は、体内で細菌やウイルスの除去にも役立ちますが、
過剰に発生すると正常な細胞を傷つけてしまい、老化やガン、さまざま
な病気に繋がります。ポリフェノールはこの活性酸素の除去をしてくれ
るといわれているのです。
抗酸化作用
活性酸素の除去や紫外線からお肌を守ってくれます。
血管拡張作用・冷え性改善
血管が細くなると血圧は上昇しますが、カカオポリフェノールは血管を広げる作用があり、血圧を下げるのにも期待できます。血流が良くなることで冷え性改善にもつながります。
動脈硬化の予防
悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化すると動脈硬化を引き起こす原因にもなるため、活性酸素を除去するポリフェノールは動脈硬化の予防にも繋がります。
プレバイオティクス
腸内の善玉菌のエサになって、善玉菌の増殖を促す成分や食品のことを言います。水溶性食物繊維やオリゴ糖などです。野菜や果物、こんにゃく、海藻きのこ類、はちみつなどが主な食品です。
抗ストレス対策
チョコレートには「テオブロミン」という苦味成分が含まれていて、セロトニンの働きを助ける作用があるため、ストレスを感じたり、イライラしたりしたときにはチョコレートを食べて心を落ち着かせるのもおすすめです。
チョコレートは太る?
カカオ豆には脂肪分が多く含まれますが、カカオ豆由来の脂肪は体
に吸収されにくいとされています。しかし、市販のチョコレートは、
たっぷりの植物油脂や砂糖で加工されているため注意が必要です。
特に、準チョコレートと表示があるものはカカオ分が少なく油脂や
砂糖などが多く含まれるので、食べ過ぎると太ります。ですから、
太らずにカカオポリフェノールを食べるという観点からはカカオが
多く含まれるチョコレートを選ぶのが良いでしょう。
ビターチョコレートでも苦さを紛らわすために砂糖を多量に使用
しているものもあるので、食品表示をチェックしてみましょう。
どれくらい食べればいいの?
ポリフェノールは水溶性のため、一度にたくさん食べても排出さ
れてしまいます。毎日少しずつ食べるのがオススメです。
カカオ70%チョコレートだと1 日5 ~ 10g程度(1 ~ 2 片程度)
でポリフェノール100 ~ 200mg 程度です。厚生労働省より
1日の嗜好品は成人200kcal が推奨されていますので、他の嗜好
品と組み合わせて、その範囲内で楽しみましょう。
どれくらい食べればいいの?
※ホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールはほとんど含まれていません!
【引用:特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 健康管理能力検定ホームページ】