Vol.54 股関節ストレッチ
股関節のストレッチは、柔軟性を高めたり、姿勢を改善したり、腰痛や膝痛を予防する上でとても重要です。以下に股関節ストレッチ方法とその理由を紹介します。
股関節ストレッチ方法
(1)ももの内側の筋肉を伸ばしましょう
方法:両脚を横に開き、なるべく膝を伸ばすようにして前に手をつきます。
身体を前にたおし、ももの内側の筋肉を伸ばします。
◆ストレッチの時間: 5~10秒
※息を吐きながら伸ばすようにしましょう。
(2)股関節の前の筋肉を伸ばしましょう
方法:片脚の膝を床につけ、骨盤を前に移動して股関節の前側(図の右
脚)を伸ばします。上体を真っ直ぐにして、腰が反らないように
注意します。反対の脚も交互に行います。
◆ストレッチの時間: 5~10秒
※バランスが悪いときはイスなどにつかまってもかまいません。
(3)おしりの筋肉を伸ばしましょう
方法:仰向けに寝て、片方の膝を胸に抱えるように引き上げ、お尻の筋
肉を伸ばします。反対の脚も交互に行います。
◆ストレッチの時間: 5~10秒
※息を吐きながら引き上げるようにしましょう
どうしてこのストレッチが体にいいの?
❶股関節は全身の連動の要
➡ 歩行・走行・立ち座りなど日常動作の中心。可動域が広がると運動効率アップ。
❷骨盤・腰・膝への負担が減る
➡ 硬い股関節が原因で、腰痛・膝痛・姿勢不良が起きやすい。
❸血流改善・むくみ軽減
➡ 特に内転筋・臀部・腸腰筋をストレッチすることで下半身の循環がよくなる。
❹可動域が広がると怪我予防につながる
➡ スポーツや日常動作での無理な動きをカバーできる。
※引用文献:理学療法ハンドブック シリーズ17 変形性股関節症 p.9-12
この記事は2025年9月現在の内容です