Vol.18 目にも「日焼け対策」を!
この季節、日焼け対策は万全ですか?お肌の日焼け予防も大切ですが、意外に忘れがちなのが「目の日焼け対策」です。紫外線を多く浴びると、いろいろな症状が起きたり病気を引き起こす場合があります。お肌と同じくらい、目の保護もお忘れなく。
目が日焼けをすると・・・
充血、痛み、涙が出る、異物感がある(ゴロゴロ)まぶしさを感じる 等
将来こんな病気につながる可能性があります
- 加齢黄斑変性(ゆがんで見える・視野欠損・色覚異常・視力低下など)
- 翼状片(結膜が増殖し、角膜を覆うように伸びる)
- 白内障(水晶体が濁って視力が低下する)
日頃のケアがとても大切になります
角膜に強い紫外線を長時間浴びると、数時間後に目を開けられないほどの痛みや眩しさが起きることがあります。電気性眼炎(別名:雪眼炎)という角膜表皮障害で、サングラスやゴーグルなどで目を保護しない状態でスキーや溶接作業を行なうなどすると起きることがあります。
日焼け対策のポイント
UV カット機能付きのサングラスやゴーグルを装着する
レンズの色が濃いものは視野も暗くなるため、瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線が目の奥に入りやすくなります。薄い色のレンズでUV遮蔽率が高いものを選びましょう。
つばの広い帽子や日傘を使用する
ルテインを摂取する
眼の老化を引き起こす活性酸素を抑えたり、テレビ画面などから出るブルーライトや紫外線を遮断し目を守る働きがある栄養素です。色の鮮やかな緑黄色野菜(ほうれん草やカボチャ、ブロッコリーなど)や果物(ブルーベリーやカシス)に多く含まれています。
眼もお肌と同様、適切な日焼け対策を。
日焼けによる症状が強く出ている場合は、お近くの眼科医院を受診されることをお勧めします。
参考文献:「イラスト 眼科 第6版」(渡邉郁緒・新美勝彦)
監修:筑後市立病院 医師 馬場順子(眼科科長)