持続血糖測定器について

内分泌・代謝内科

医者のイラスト筑後市立病院では、インスリン治療を行っている糖尿病患者さんの診療に持続
血糖測定器(CGM)を使うことが増えてきました。便利な器械なのでご紹介し
たいと思います。

血液中のブドウ糖(血糖)は人体活動のエネルギー源ですが、血糖値は高すぎても低すぎても体に悪く、
70〜180mg/dL程度が良いと言われています。

糖尿病には多くの種類の治療薬がありますが、膵臓から分泌されるインスリンが足りない人はインスリン

注射が必要になります。
 血糖測定イラストCGMが使えるようになるまでは、インスリン治療をしている患者さんは1日に1回から3 回程度指先を専用の針で突いて、血糖自己測定器を使って血糖を測り、インスリン注射の量や食事を調節していました。血糖自己測定は大事な検査ですが、分かるのは測った時の血糖値だけで、血糖の上がり下がりを確認することはできません。測定方法の研究が進み、腕やお腹に測定用センサーを張り付けて、皮下組織のブドウ糖濃度をモニターできるようになりました。

現在、当院で使用可能なCGMは、LibrePro®(リブレプロ)、ibre®(リブレ)、DEXCOMG6®(デクスコムG6)です。リブレプロは肘の少し上にセンサーを装着して普段どおり生活する検査で、次の診察時にデータをパソコンに取り出し解析できます。
CGM機器イラスト

14日間の血糖の動きを見ることができるので、食後の血糖の上がり方や夜中の血糖の動きが分かり、インスリンの調節に役立ちます。運動した日の夜中に低血糖が隠れていたのを見つけることもあります。生活習慣と血糖の関係も分かるので、検査をするだけでも高血糖の改善が期待できます。
リブレでは患者さん自身が画面付きリモコンのようなリーダーを持ち、服の上からセンサーにかざすだけでその時の血糖値と過去8時間の血糖グラフを見ることができます。
もしかすると食べすぎを控えたり血糖が下がりそうだから早めに食事にしたりして、血糖を安定させることができるかもしれません。デクスコムG6はセンサーにかざさなくても専用のモニターやスマートフォンにB l u e t o o t hでデータを飛ばし、血糖とグラフを見ることができます。また、低血糖になりそうなときにアラームを鳴らす機能もあります。


※対応していない機種もありますので、お問 い合わせください。


医学は日進月歩で発達しています。CGMの使用には条件がありますが、興味のある方はお問い合わせください。

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この記事は2023年6月現在のものです。

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