令和7年度 筑後市立病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 20 38 38 48 113 212 455 1011 746 278
退院患者さんの約85%が60歳以上、約7割が70歳以上となっており、高齢の患者さんが多いことが分かります。
こうした地域の特性に応じて、年齢を重ねても、住み慣れた地域でその人らしい生活を続けていただくためには、医療と介護が連携して支えていくことが大切です。
当院は、地域の医療機関や介護施設とのつながりを大切にし、退院後の生活まで見据えた医療・支援の充実に努めてまいります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 39 25.67 16.10 15.38% 83.92
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 16 2.00 2.99 0.00% 76.75
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 16 22.94 20.49 18.75% 84.00
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 13 2.00 2.02 0.00% 54.92
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 15.73 12.77 9.09% 72.64
呼吸器内科では、肺炎や誤嚥性肺炎などの感染症から、肺の悪性腫瘍、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、睡眠時無呼吸まで、呼吸に関わる幅広い疾患を診療しています。
呼吸器の病気は、症状が長引くことで日常生活に影響することもあります。検査による正確な診断をもとに、疾患の状態や症状に合わせて治療方針を検討し、患者さんが安心して治療を受けられるよう診療に取り組んでいます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 75 7.16 4.56 1.33% 70.71
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 21.77 14.80 3.33% 75.97
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 26 10.00 7.05 3.85% 66.77
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 24 9.17 6.00 0.00% 61.21
060040xx0300xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 直腸切除・切断術 切除術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13 18.00 14.87 0.00% 75.23
外科では、鼠径ヘルニアをはじめ、結腸や直腸の悪性腫瘍、胆嚢炎、胆嚢結石など、消化器系を中心としたさまざまな疾患の診療に対応しています。
疾患の種類や患者さんの状態に応じて治療方法を検討し、手術の必要性や適切な治療時期などを判断しながら診療を進めています。腹部のさまざまな疾患に対して、専門的な知識と技術を生かした診療を提供しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 80 34.44 24.75 91.25% 81.85
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 75 29.59 18.99 53.33% 81.91
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 42 25.90 15.27 38.10% 70.57
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 35 14.57 5.86 5.71% 61.31
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 34 40.59 21.21 2.94% 76.82
整形外科では、股関節・大腿骨近位部の骨折、胸椎・腰椎などの脊椎骨折、前腕の骨折など、骨折や外傷に関する疾患が多くみられます。
また、脊柱管狭窄症や変形性膝関節症など、脊椎や関節の疾患に対する手術も行われており、外傷から慢性的な運動器疾患まで幅広く対応しています。
骨折や関節疾患では、身体を動かす機能を維持・回復することが重要となります。患者さんの状態を確認しながら、手術だけでなく、その後の機能回復も見据えた診療を進め、日常生活への復帰を支えることを大切にしています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 106 2.59 2.57 0.00% 69.35
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 9.19 5.12 6.25% 77.06
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 手術なし 13 17.77 14.12 0.00% 76.46
070071xx97xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術あり - - 34.26 - -
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2なし - - 21.55 - -
心臓血管外科では、下肢静脈瘤をはじめとする静脈・リンパ管疾患や、閉塞性動脈疾患など、血管に関する疾患を中心に診療しています。
特に下肢静脈瘤に対する治療が多く、足の血管が膨らむ、だるさや重さを感じるなどの症状に対して、血管の状態を確認しながら適切な治療方法を検討しています。また、動脈の血流が悪くなる閉塞性動脈疾患にも対応しています。
血管疾患は、症状の程度や血流の状態によって必要となる対応が異なります。患者さん一人ひとりの状態を丁寧に確認し、症状の改善や日常生活の負担軽減につながるよう、適切な診療を心がけています。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 27 2.52 2.47 0.00% 75.22
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 - - 4.24 - -
眼科では、白内障をはじめとする水晶体の疾患に対する手術を中心に診療を行っています。
白内障は、水晶体が濁ることで視力が低下したり、かすんで見える、まぶしく感じるなどの症状が現れる疾患です。日常生活で「見えにくい」と感じることが増えた場合には、視力や目の状態を確認し、治療の必要性を検討します。
当院では、患者さんそれぞれの目の状態や生活上の困りごとを考慮しながら、手術の適応を判断しています。視力の改善だけでなく、日常生活をより快適に過ごしていただくことを意識した診療を大切にしています。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 58 3.88 2.45 0.00% 75.50
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 40 9.63 5.16 0.00% 67.38
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 38 12.03 7.77 0.00% 74.58
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 37 7.84 6.63 0.00% 73.54
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 22 11.95 13.42 4.55% 77.86
泌尿器科では、前立腺の悪性腫瘍や膀胱腫瘍などの悪性疾患をはじめ、尿路結石、前立腺肥大症、腎臓・尿路の感染症など、尿路や前立腺に関する幅広い疾患を扱っています。
前立腺や膀胱の腫瘍に対する検査・治療に加え、尿路結石や前立腺肥大症に対する経尿道的な治療も多く、患者さんの疾患や症状に応じて治療方法を選択しています。
泌尿器の疾患は、排尿など日常生活に大きく関わるものも少なくありません。病気そのものだけでなく、排尿に関する症状や生活上の不安にも配慮しながら、患者さんに合わせた診療を進めています。
内分泌代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 67 18.46 13.56 0.00% 70.93
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 17 20.71 16.10 0.00% 87.71
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 17 30.47 20.49 35.29% 88.59
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 14 19.64 13.42 7.14% 81.79
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 10 27.90 17.31 20.00% 87.30
内分泌代謝内科では、2型糖尿病を中心とした糖尿病診療を行っており、今回の入院疾患の中でも糖尿病が多くを占めています。
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで、さまざまな合併症につながる可能性があります。そのため、血糖値を適切に管理するだけでなく、患者さんの生活習慣や身体の状態なども考慮しながら、継続的な管理を行うことが重要です。
また、肺炎や誤嚥性肺炎、腎臓・尿路の感染症、心不全など、糖尿病以外の疾患による入院にも対応しています。全身の状態を確認しながら、糖尿病と他の疾患を総合的に考えた診療を行っていることが特徴です。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 84 2.30 2.56 0.00% 68.58
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 9.67 8.76 4.65% 75.42
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 9.67 9.07 0.00% 73.80
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 28 9.71 7.37 0.00% 76.68
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 27 7.26 7.58 3.70% 70.19
消化器内科では、大腸ポリープなどの良性疾患をはじめ、胆管結石・胆管炎、腸閉塞、胃の悪性腫瘍、憩室性疾患など、消化管や胆道に関する幅広い疾患を診療しています。
特に、大腸ポリープに対する内視鏡的治療が多く、胃の悪性腫瘍についても内視鏡を用いた治療に対応しています。内視鏡検査は、病気の発見だけでなく、病変によってはその場で治療につなげられることも特徴です。
また、胆管結石や胆管炎、腸閉塞など、腹痛や発熱などの症状を伴う疾患にも対応しています。検査結果や症状を総合的に判断し、患者さんの負担にも配慮しながら、適切な診断・治療につなげています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 - - - - - 1 8
大腸癌 17 21 34 44 - - 1 8
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - 18 - 1 8
肝癌 - - - - - 17 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんの症例を病期別にみると、がんの種類によって病期の分布にそれぞれ特徴がみられます。
特に大腸がんでは、早期のStageⅠから進行したStageⅣまで幅広い病期の症例があります。また、胃がんでは早期のStageⅠの症例が中心となっており、肝がんでは再発症例もみられます。
がんは、同じ臓器にできた場合でも、発見された時期や進行の程度によって治療方法が異なります。当院では、病期分類をはじめとした検査結果をもとに、患者さんの状態を総合的に確認し、適切な治療方針の検討につなげています。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 10 8.10 52.80
中等症 69 21.42 82.52
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎の重症度別では、中等症の患者さんが中心となっており、平均年齢は80歳代となっています。一方、軽症では平均年齢が50歳代となっており、重症度によって患者さんの年齢構成にも違いがみられます。
また、中等症の患者さんでは平均在院日数が軽症に比べて長くなっており、症状の程度や全身状態などによって入院期間にも差が生じています。
肺炎は、症状だけでなく年齢や基礎疾患、全身状態などによって経過が異なるため、患者さんの状態を確認しながら治療を進めることが重要です。当院では、重症度や身体の状態を総合的に判断し、それぞれの患者さんに応じた診療を行っています。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- - - - -
脳梗塞については、発症から3日以内の急性期に入院された患者さんの状況を集計しています。
脳梗塞は、発症後の早期診断と適切な治療が重要となる疾患です。発症からの時間や脳の状態、全身状態などを確認しながら、患者さんそれぞれの病状に応じた対応が求められます。
当院では、急性期の脳梗塞に対して必要な検査や治療を行い、患者さんの状態を確認しながら、他医療機関と連携して治療を行なっております。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 72 1.21 4.74 1.39% 70.90
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 55 2.65 7.15 1.82% 65.40
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 22 3.18 20.95 4.55% 77.14
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 15 3.40 23.07 0.00% 77.07
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 10 0.80 5.90 0.00% 55.50
外科では、腹腔鏡を用いた手術が多く、鼠径ヘルニアや胆嚢疾患、結腸の手術などで腹腔鏡下手術が行われています。
腹腔鏡下手術は、腹部を大きく切開することなく、カメラや手術器具を用いて行う手術方法です。身体への負担を抑えながら手術を行えることが特徴で、術後の回復や早期の社会生活への復帰にもつながります。
当院では、疾患や患者さんの状態を考慮しながら手術方法を選択し、できるだけ身体への負担に配慮した外科治療を目指しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 67 4.43 22.96 71.64% 77.25
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 61 2.66 17.80 6.56% 62.52
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 51 4.82 36.96 21.57% 76.20
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 50 4.98 21.30 46.00% 71.52
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 36 8.06 29.83 86.11% 80.17
整形外科では、骨折に対する観血的手術をはじめ、人工関節置換術、人工骨頭挿入術、脊椎の手術など、骨や関節、脊椎に関するさまざまな手術が行われています。
骨折の手術では、骨を適切な位置に戻して固定することで、患部の安定を図ります。また、人工関節置換術や人工骨頭挿入術では、関節の機能を補い、痛みや運動機能の改善を目指します。脊椎疾患に対しては、症状や病変の状態に応じた手術方法を選択しています。
手術後のリハビリテーションも重要となるため、治療後の身体機能の回復や日常生活への復帰までを見据えた診療につなげています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 89 0.45 1.08 0.00% 70.03
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 14 2.21 4.71 0.00% 76.71
K6173 下肢静脈瘤手術 高位結紮術 - - - - -
K6174 下肢静脈瘤手術 静脈瘤切除術 - - - - -
K084 四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足) - - - - -
心臓血管外科では、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術が多く行われています。
血管内焼灼術は、カテーテルを血管内に挿入し、血管の内側から熱を加えて治療する方法です。従来の手術と比較して身体への負担が少なく、術後の回復が早いことが特徴の一つです。今回の手術実績でも、術前・術後の入院期間が比較的短くなっています。
また、四肢の血流障害に対する血管拡張術や血栓除去術にも対応しており、血管の状態に応じた治療方法を選択しています。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 28 1.25 1.00 0.00% 75.68
眼科では、水晶体再建術を中心とした白内障手術を行っています。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入することで、視力や見え方の改善を目指します。術後の入院期間も短く、眼科領域における手術の特徴が表れています。
目の状態や患者さんの生活環境などを考慮しながら手術の適応を判断し、手術後も安心して日常生活を送っていただけるよう、経過を確認しながら診療を進めています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 60 2.38 6.40 3.33% 73.62
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 44 2.91 11.55 2.27% 75.55
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 42 3.00 6.33 0.00% 68.00
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 15 1.13 7.73 0.00% 71.20
K823-6 尿失禁手術(ボツリヌス毒素によるもの) - - - - -
泌尿器科では、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術、前立腺肥大症に対するレーザー手術、尿路結石に対するレーザー治療など、尿道から内視鏡を挿入して行う手術が多くを占めています。
これらの手術は、身体の表面を大きく切開することなく、尿道から器具を挿入して病変の切除や結石の破砕・摘出などを行うことが特徴です。疾患の種類や大きさ、患者さんの状態に応じて、適した治療方法を選択しています。
また、尿管ステント留置術など、尿の通り道を確保するための処置にも対応しています。泌尿器領域のさまざまな症状に対して、患者さんの負担にも配慮した治療を行っています。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 81 1.69 3.43 3.70% 69.70
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 1.39 10.03 12.12% 76.97
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 30 0.13 1.43 0.00% 71.43
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 29 0.90 7.83 0.00% 76.48
K654 内視鏡的消化管止血術 25 1.24 7.44 12.00% 74.44
消化器内科では、内視鏡を用いた治療が中心となっており、大腸ポリープ・粘膜切除術をはじめ、胆道ステント留置術、胃の早期悪性腫瘍に対する内視鏡治療、消化管出血に対する止血術などが行われています。
内視鏡治療は、口や肛門から内視鏡を挿入し、病変の観察だけでなく、病変の切除や出血の止血などを行うことができます。外科的な切開を伴わない治療も多く、患者さんの身体的な負担を抑えながら治療ができます。
当院では、病変の種類や大きさ、状態などを確認し、それぞれに適した内視鏡治療を選択しています。検査から治療までを一連の流れで行えることも、消化器内科の診療の特徴となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 20 0.68%
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
「播種性血管内凝固症候群(DIC)」「敗血症」「その他の真菌感染症」「手術・処置の合併症」について、入院中に発生した患者数と発生率を集計しています。
DICや敗血症は、感染症や悪性腫瘍などの原疾患に伴って発症することが多く、入院中の病状の変化を適切に把握することが重要です。特に敗血症では、感染に伴って全身に影響が及ぶことがあるため、患者さんの状態を注意深く観察する必要があります。
手術・処置の合併症には、処置に伴う出血・血腫、処置後の感染症、人工物や移植片に関連する感染・炎症、骨の内固定材に関する機械的な合併症、薬剤によるアナフィラキシーショックなどがあります。当院でみられる合併症についても、その内容を把握し、発生時には速やかに対応できるよう努めています。
手術や処置に伴うリスクについては、事前に患者さんへ十分な説明を行い、治療への理解を深めていただくとともに、実施後も状態観察を継続しています。安全管理を徹底し、合併症の予防と早期発見・早期対応に取り組んでいます。
※患者数が10人未満の場合は「-」で表示しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
588 559 95.07%
肺血栓塞栓症は、血液の塊である血栓が肺の血管に詰まることで起こる疾患です。特に手術後は、安静や臥床によって下肢を動かす機会が減少し、血栓ができやすくなるため、発症を防ぐための対策が重要となります。
当院では、肺血栓塞栓症の発症リスクが中等度以上となる手術を受けた患者さんを対象に、状態に応じた予防対策を実施しており、対象患者の95.07%に予防対策が実施されました。
手術前から患者さんの状態やリスクを確認し、手術後も経過を観察しながら、肺血栓塞栓症の予防に取り組んでいます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
503 357 70.97%
血液培養検査は、血液中に細菌や真菌などの病原体が存在するかを調べ、菌血症や敗血症などの感染症の診断や治療に役立てる検査です。
検査では、好気性菌用と嫌気性菌用のボトルにそれぞれ血液を採取し、2セットで検査することが推奨されています。複数の検体を用いることで病原体を見つける精度を高めるとともに、採血時に皮膚などの常在菌が混入する「コンタミネーション」と本来の感染を区別するうえでも重要となります。
感染症が疑われる患者さんに対して適切な血液培養検査を行い、原因となる病原体の特定や、その後の治療方針の検討に役立てています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
351 247 70.37%
広域スペクトル抗菌薬は、さまざまな種類の細菌に対して効果を示す抗菌薬です。一方で、原因となる細菌が特定されないまま使用を続けると、適切な薬剤の選択が難しくなる場合があります。
そのため、抗菌薬による治療を開始する前に細菌培養検査を行い、感染の原因となっている細菌を確認することが重要です。検査結果から原因菌や薬剤への感受性を把握することで、患者さんの状態に応じた抗菌薬の選択につなげることができます。
実施率は70.37%となっており、適切な感染症診療につながる検査の実施に取り組んでいます。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
47203 115 2.44‰
入院中の転倒・転落は、病室やトイレなどの環境の変化に加え、疾患による身体機能の低下、薬剤の影響、治療や手術後の状態など、さまざまな要因によって起こる可能性があります。
転倒によって骨折などのけがにつながることもあるため、入院時から患者さんごとの転倒・転落リスクを確認することが大切です。
引き続き入院中の安全確保と事故防止に向けた取り組みを進めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
転倒・転落による損傷の程度については、公益財団法人日本医療機能評価機構のインシデント影響度分類を用いて評価しています。
レベル3b以上は、転倒・転落によって濃厚な処置や治療が必要となった状態を示し、手術や入院期間の延長、骨折などの身体的な損傷が含まれます。
当院では、転倒・転落そのものを防ぐだけでなく、発生した場合の重症化を防ぐことも重要と考え、患者さんごとのリスクを確認しながら、安全な療養環境の確保に努めています。
「-」(ハイフン)は、10件未満(小さい値)であり、良好な結果です。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
908 904 99.56%
手術部位感染(SSI)は、手術を受けた部位に細菌が入り込むことで発生する感染症で、発症すると治療期間の延長や入院期間の長期化につながることがあります。
SSIを防ぐための対策の一つが、手術開始前の予防的な抗菌薬投与です。手術開始時に、手術部位で抗菌薬が十分に作用できる状態にしておくことが重要であるため、適切なタイミングでの投与が求められます。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
44761 19 0.04%
褥瘡は、長時間にわたって同じ部位に圧力がかかることで血流が妨げられ、皮膚やその周辺の組織に傷が生じる状態で、一般的には「床ずれ」とも呼ばれます。
入院中は、病気やけがによる活動量の低下、長時間の安静などによって褥瘡が生じるリスクが高くなる場合があります。褥瘡が進行すると、痛みや感染を伴うことがあり、治療や入院期間にも影響する可能性があります。
そのため当院では、患者さんの身体状態や活動状況などから褥瘡のリスクを確認し、体位変換や皮膚の観察、適切な寝具の使用など、状態に応じた予防対策を行っています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2240 2102 93.84%
入院中の栄養状態は、治療やリハビリテーションの経過だけでなく、体力の回復や退院後の生活にも関わる重要な要素です。特に高齢の患者さんでは、入院をきっかけに食事量が減少したり、低栄養のリスクが高まったりすることがあります。
そのため、入院後の早い段階で栄養状態を確認し、必要な栄養量や食事の状況などを評価することが大切です。
患者さんの栄養状態を早期に確認し、その後の治療やリハビリテーション、退院後の生活を見据えた栄養管理につなげています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
47203 426 0.90%
身体的拘束は、患者さんの身体の動きを制限することで、治療や療養生活に伴う事故を防ぐ目的などで行われる場合があります。一方で、身体的・精神的な負担につながる可能性があり、長期間の実施によって身体機能の低下などを招くこともあるため、慎重な判断が必要です。当院では、患者さんの安全を確保することと身体的拘束をできる限り減らすことの両方を大切にし、必要性をその都度検討しています。身体的拘束を行う場合にも、患者さんの状態を確認しながら、できるだけ早く別の方法へ移行できるよう取り組んでいます。
実施率は0.90%となっており、患者さんの尊厳や身体的負担にも配慮しながら、拘束に頼らないケアを目指しています。
更新履歴
2026.09.30
令和7年度 病院指標